[メイン2] 元気坊や : かくして初動調査は二手に分かれることとなった。
どうやら索敵に長けるらしいアクアドルフィンがネガティの反応を探っている間、こちら側──元気坊やとスピネは不審な情報がないかの下調べ。

現状でどの程度の被害があるのか、ネガティの目的は何か……そこも把握しておくことで事態を未然に防ぐのだ。

[メイン2] 元気坊や : 「とはいえ今回は状況がいいわ。
 私は運営の手伝いをしているから顔が効くのよ。
 不審な情報がないか……ちょっと聞いてみるわね」

[メイン2] スピネ : こくりと頷いて不安もなく見送る。
マジカルガールとしてだけじゃない経験をたくさん積んでいるこのオカ魔法少女には、いつもこうして助けられていた。

[メイン2] 元気坊や : 敢然とした態度はオカマであることを除けば頼りになる先輩そのもの。
その勢いのままに運営スタッフに声をかける。

[メイン2] 元気坊や : 「ねぇ、ちょっと聞きたいことが──」

[メイン2] 元気坊や :  

[メイン2] 元気坊や : 〇現時点における不審な情報について
【お喋り】判定、難易度8

<キミの10万円なんかいらない!>LV1 【お喋り】を使用して判定

[メイン2] 元気坊や : 1D+1>=8 【お喋り】判定 (1D6+1>=8) > 3[3]+1 > 4 > 失敗

[メイン2] 元気坊や :  

[メイン2] 運営スタッフ : 「よう〜どこの嬢ちゃん
 結構かわいいじゃん」

[メイン2] 運営スタッフ : 「でも結局言われた仕事やってないじゃん」

[メイン2] 元気坊や : そういえばゴタゴタがあったから言われた仕事をすっぽかしたままだったわね……。
普段なら快く教えてもらって上がりなのだが痛いところを突かれてしまった。

[メイン2] 運営スタッフ : 「こうしよう
 ダンスしたら情報をあげる」

[メイン2] 元気坊や : 「何ですって!?」

[メイン2] 元気坊や : どういう要求よ!?
しかし情報は欲しい……!

[メイン2] スピネ : だ…大丈夫なのかな…?
と、遠巻きにハラハラ。

[メイン2] 元気坊や : 死んでも踊らない
少しぐらいなら

この2択から導き出された答えは……!

[メイン2] 元気坊や : チェ! あたしは一生ここで何もわからなくてもキミの情報なんかいらない!

[メイン2] 元気坊や : 「……とは言えるわけもないから踊るしかないけど……正直満足のいく踊りをやれるか不安ね」

[メイン2] 元気坊や : 「あ〜あ……丁度踊りが上手くなる都合のいい道具があればな〜!」

[メイン2] スピネ : どうして踊ってほしかったんだろう……。
付き合うしかない元気坊やがカワイソ……。

[メイン2] 元気坊や : 「そんな夢のような機械がもしあったら……情報が手に入るのに……!」

[メイン2] スピネ : でも、流石の元気坊やもいきなりの無茶振りには困っているみたい。

[メイン2] スピネ : 機械……
もしかしたら、私が助けになれるのかな……?

[メイン2] スピネ :

[メイン2] スピネ : 〇現時点における不審な情報について
【お喋り】判定、難易度8

<アーティファクト>LV10 【マジカル】技能:マジカルで代用判定

[メイン2] スピネ : 1d+10>=8 (1D6+10>=8) > 5[5]+10 > 15 > 成功

[メイン2] GM :  

[メイン2] GM : 〇現時点における不審な情報について
「さやか」という少女が、この会場から現在行方不明となっている。
選手は通常、控え室にて試合開始までに待機している。会場の外に出るには、人通りの多い出入り口を通る必要があるため、こっそり抜け出すことは困難である。
そして、化物の目撃情報が街で囁かれている。剣を持った、巨大な存在が街をただ、歩いていた、というものであった。
その様子を撮った写真が、SNSにアップロードされているも、すぐにキボー達によって消去されている。
また、随時目撃者の記憶処理も行われていっている。
マジカルガールであるあなた達は、その写真を見ることができる。

[メイン2] 剣のネガティ :  

[メイン2] GM :  

[メイン2] スピネ : 「がんばって……」
手を宙にかざす。
手の平の中から、ふわりと飛んでいく……

[メイン2] アーティファクト : 小さな遺物。
スピネの魔法により現れる機械。

[メイン2] アーティファクト : 「ピヨヨヨヨヨン……」
アーティファクトが小刻みに震えると……

[メイン2] アーティファクト : 元気坊やの頭上から光を照射し、ライトアップ!
剣道場は即座に元気坊やのためのダンスフロアと化した!!!

[メイン2] 元気坊や : 「まさかこんな都合のいい機械があったなんて……/
 ありがとう、これなら……いける!」

[メイン2] 元気坊や : 元気坊やは元気な踊りをした。

[メイン2] 元気坊や : 👑実績「機械と踊ってみた」達成

[メイン2] 元気坊や : 何? なんと隠し実績達成
ラッキー情報を2つもらった!

[メイン2] アーティファクト : 冠のごとく、元気坊やの頭上で光輝く!

[メイン2] 元気坊や : わ!
星5情報
星5ネガティの写真

[メイン2] 元気坊や : この情報あれば知りた
いものを全部知れる!
ダンスマスターの気分は実にいい〜
おほほほほほ〜〜〜

[メイン2] 運営スタッフ : 「そんなわけだし、客の不満も高まってる。
 不審者に連れ去られたとか不穏な噂も流れているし早く対処しないとな」

[メイン2] スピネ : あのスタッフさん、急に落ち着いた。
ひとまず、何とかなったようだと胸を撫でおろす。
ダンスの狂熱が冷めるととともに、アーティファクトは手元に戻ってきていた。

[メイン2] 運営スタッフ : 化け物の噂についてはキボーによって即座に別の話題にすり替えて辻褄を合わせているようだ。
とはいえ、さかかの失踪は事実。
そこを覆すのは逆に不自然なので騒ぎを抑えられないのが現状だ。

[メイン2] 運営スタッフ : 情報を提供した後は足速に立ち去り、さやかを追っていった。

[メイン2] 元気坊や : 「端末が鳴ったタイミングからして嫌な予感はしていたけれど、的中……ってとこかしらね」
機械による支援に礼を言いつつも事態を憂う。
写真については別れた組にも端末で送信。

[メイン2] スピネ : 「ん……そうだね……」

[メイン2] スピネ : 「剣……」
写真を見つつ呟く。
元気坊やが、さっき話してた……さやかは剣道の天才少女だと。

[メイン2] 元気坊や : 「ネガティは負の感情を糧に生きるというけれど…さやかちゃんは剣道の天才よね。
 天才には天才の悩みというのものがあるのかしら」

[メイン2] 元気坊や : 機械の影響もあり、隠し実績を達成するレベルのダンスマスターとなった元気坊や。
分野が違えど、あの瞬間だけはさやかと同等の天才だった。

[メイン2] 元気坊や : そのときの気持ちはネガティブとはかけ離れた高揚──

[メイン2] 元気坊や : 「そういえばスピネは機械については天性の才があったわね。
 私は一瞬だけ天才を経験したときは気持ちよかったけど……貴方ならさやかの気持ちがわかるんじゃないかしら」

[メイン2] 元気坊や : 些細なことでもいいから聞かせて欲しいと問いかける。
天才のことは天才に聞くのが手っ取り早い。
一瞬だけの体験では知り得ないこともあるかもしれない。

[メイン2] スピネ : 写真から顔を上げて、元気坊やを見る。

[メイン2] スピネ : 「……才能があるって言われたことはある。だけど……」

[メイン2] スピネ : 「気持ちよくなんてなかったよ……私。
 代わりに感じたのは、サミシイって気持ちだけ……」

[メイン2] スピネ : 「そんな言葉を言ってくる人たちは、誰も私と仲良くなろうとなんてしてくれない。
 私だけ、ずっと大きな線の外側にいるみたいだもの……」

[メイン2] スピネ : いつも物憂げにしている目が、遠くを見つめるように憂いを増す。
天才と言えば聞こえはいいが、その中には自分と別種のものに線を引く意味がある。
どれだけポジティブな意味でも、異物と言われている。

[メイン2] 元気坊や : 彼女の機械は現代文明を軽々と超越する。
それは魔法少女の力もあるが……豊富な知識があってこそなのは変わらない。

しかし外から見たら恵まれているように見えても、実態は違かった。

[メイン2] 元気坊や : つまり周りの人達は彼女自身を見ていなかった。
見ていたのは──彼女の才能だけ。

[メイン2] 元気坊や : 「言いにくいことを言わせてごめんなさいね。
 でも……ありがとう、話してくれて」

[メイン2] スピネ : 「ううん。話せて、ウレシイ……かも。さやかって子も、同じ気持ちか分からないけど……」

[メイン2] スピネ : 「私だったら……こんな大きなところにいたら一番サミシイ気持ちになるかもしれない……」

[メイン2] 元気坊や : メガネの位置を調整し、少し屈んでスピネと目線を合わせる。

[メイン2] 元気坊や : 「優しいわね、辛い思いをしても誰かを思いやれる心があるなんて」

[メイン2] スピネ : 小さく息を漏らす。
同じ目線で元気坊やと目が合うのはとても珍しい。(マジカルガールとしては異常に身長が大きいから)

[メイン2] 元気坊や : 「さやかちゃんが同じ気持ちかは確定してないけど……貴方のその思いがあればきっと大丈夫。
 魔法少女として一番大事な……思いやりがあるんだから」

[メイン2] スピネ : 「……そうかな」
誰かを思いやれてたらウレシイ。

[メイン2] 元気坊や : 「そうよ、機械だけじゃないってとこ出していかないともったいないわよ!」

[メイン2] スピネ : 「うん」
人にヤサシイ気持ちを抱けるのも、誰かに気持ちを分かってもらうのも……温かい気持ちになれる。
小さく笑みを浮かべる。

[メイン2] 元気坊や : 「いい子なんだから、ちゃんと話せば友達だってすぐ作れるわ。
 私が保証する」

[メイン2] スピネ : 小さく首を縦に振って。

[メイン2] 元気坊や : スピネは決して機械を行使するだけの武力装置ではない。
今まで友達がいなくても、異端と言われても誰かを恨むこともない心がある。
ちゃんとスピネ自身を見てもらえれば、きっと結果はすぐについてくる。

[メイン2] スピネ : 「ありがとう。私のことを分かってくれて……大事にしてくれて。
 すごくウレシイ……」

[メイン2] スピネ : 「……で、でも……ね」
目線を合わせてくれている、元気坊やの袖を小さく掴む。

[メイン2] 元気坊や : 「ん、何?」

[メイン2] スピネ : 元気坊やは友達ができると言ってくれた。
自分の気持ちを伝えられると保証もしてくれた。
なら。

[メイン2] スピネ : 「私たちって……もう、友達……だよね?」

[メイン2] スピネ : 目をちゃんと合わせる。

[メイン2] 元気坊や : 「私は結構前からそう思ってたけど」

[メイン2] 元気坊や : 「ふふ……貴方からそう認めてもらえて、とっても嬉しいわ」
自分でも驚く程、自然に微笑んでいた。
引っ込み思案で自分を押し殺していたところがあるスピネが踏み出してくれたのが嬉しかった。

[メイン2] スピネ : 「…………」
少し押し黙って。
ゆっくりと言葉の意味を噛み締めて。

[メイン2] スピネ : 返すように、精一杯の笑顔を浮かべる。

[メイン2] スピネ : 「私も」

[メイン2] スピネ :